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平野 マンタ ♂ 6月20日生まれ。満11歳
ミニチュアダックスフント ロングヘアレッド
大阪のとあるペットショップでアキコと運命の出会いを果たす。
血統書持参でアキコ宅へ。イタズラ坊主だったがそれから10年、
立派に看板犬としての使命を果たすべく日々精進中。




Vol.10
どうやらソルセンターでは、エンジェリックサークルの会員証に僕の愛らしいショットを使うらしい。
スタッフの人がデザインして作成しているようだ。
僕は看板犬だから、まぁ素材として起用されるのは当然のことだ。
ただ気になるのは、どの写真を使うのか、だ。
女優さんはどの角度から撮影されたいのか注文をつけたりするらしい。
あの木村拓哉氏も、雑誌に掲載する自分の写真をチェックすると聞いたことがある。
僕も看板犬だ。ある程度のプロ意識が必要かもしれない。今度会員証をチェックしてみようと思う。




Vol.9
今日はくたびれた。車酔い対策の訓練でくたびれた訳ではない。やたらとポーズをとらされたのだ。
夜、アキコが僕をじっと座らせて写メを撮りまくっていた。
僕が動くとダメ出し、じっとしていると「そう!マンタくん、かわいいね〜」などと
まるで篠山氏やアラーキー氏などのように僕をその気にさせようと褒め言葉を連発する。
これには参ったんだが、実は僕もまんざらではなかった。
被写体になるのも看板犬の大切な役目だ。今のうちから慣れておく方がいいだろう。
そのうち今日の画像が公開されると思う。
でも照れるから“その気になっている自分”は見たくないな。



Vol.8
尋常じゃない寒さだ。こんな寒い時に働きに出かけていくなんて、人間やってるのもなかなか大変なモンなんだな。
ま、犬やってるのもそれはそれで大変なのだが。君たちが思っている以上にね。
僕の看板犬としての訓練は終わったわけではない。
とりあえず車酔いを克服すべく、様々な訓練を行なってきたわけだが、それは結局シュミレーションでしかない。
実戦経験のない僕としては、アキコが出かける時、何とかして強引に車に乗り込みたいところだ。
しかし当分それは無理なようだ。実は先日“ちょっとしたアクシデント”があった。
夜、アキコからハウスに入るように言われなかったから、リビングでそのまま眠ったのだ。
朝アキコがリビングに入ってきて、開口一番にこう叫んでいた。「くっさ〜〜〜〜〜〜いっ!!!」
アキコは僕を一番に疑っていた。真っ先に疑われるのははっきり言って不愉快だ。
アキコは何の根拠があって僕を疑うのか!?
・・・しかしアキコの勘は鋭い。アキコ、あんたは冴えてるね、とひと言つけ加えておこう。
その後アキコがこう静かにつぶやいていたのを僕は聞き逃さなかった。
「ソルセンターに連れて行くなんてとんでもないわ。何が看板犬や。店じゅう臭くされたらたまらんよ、、、」
いつも前だけを見ている僕にしてはめずらしく、少しだけ後悔し、反省した。
・・・早く看板犬としての使命を果たさねば。




Vol.7
マンタファンの皆さん、あけましておめでとう。今年も僕のコーナーをよろしくね☆
2004年になってから、やたら寒い日が続いているような気がする。
僕はいわゆる小型犬だからね。寒さははっきり言って苦手なんだ。まぁデリケートっていえばわかりやすいかな。
僕はこんな茶色い毛に覆われているのだけれど、とても寒がりなんだよ。冬の寒さはこたえる。
あれほど年末には看板犬としてやってくという情熱に身を焦がしていたというのに、正直言って、今はどうだっていい。
そんなことより、暖かい部屋のホットカーペットの上で丸くなっていたい。
それが今の僕のささやかな願いだ。



Vol.6
いつデビューなのかドキドキしながら待っていたが、何も変わりばえしない日々が過ぎた。
ソルセンターへ出かけていくアキコはやっぱり一人で出かけていく。
僕が看板犬としてやる気になっていることに気づいていないのだろうか。
このメラメラと燃え上がるパッションをどうしてくれよう。
今年もあとわずか。2003年デビューは果たせそうにない。
来年に賭けるしかない。
僕が友人とグルグル走り回っているのも、凡人には無意味に追いかけっこをして
はしゃいでいるようにしか見えないだろう。無邪気な犬だとでも思ってくれてればいいさ。
これが実は車に酔わないための訓練だなんて誰も思うまい。僕は僕のペースでやる。
そこに賞賛の声や拍手がなくとも、僕は地道にやっていくさ。




Vol.5
そもそもなぜ車酔いするようになったのか、僕は考えてみることにした。
僕が物心ついた頃、お散歩の時以外に外出することはめったになかった。
もし出かけるとしてもせいぜい自転車くらいだ。
自転車の前かごに、カバンに入った僕は乗せられた。
もちろん顔は出しているから、茶色い頬に当たる風が心地よかったものだ。
そう、僕はずっと遠出はせずに暮らしてきたのだ。
アキコは僕が怖がりなのを知っているから、遠出させるようなことはなかったのだ。
唯一例外の外出があった。美容院へ行く時だ。
僕はこんな風に茶色いけれど、毎月しっかり美容院へは行っている。
友人たちとともに、美容院へ出かけていく。
美容院から送迎に来てくれるのだが、その時は車だ。
・・・あれ?僕、いつも車に乗ってるじゃないか。
あれ?どうして美容院へ行く時は平気なんだろう。いつも酔ってなんかいない。
それなのに、アキコの車だと酔ってしまう。なぜなんだ。
美容院へ行く時は、夢中でワンワン吠えているからだろうか。
それともアキコの運転に問題があるのだろうか。
それにしても案外簡単に車酔いはクリアできそうな気がしてきた。
看板犬として活躍し、脚光を浴びている自分の姿がリアルに目の前に浮かんだ。



Vol.4
僕は彼に聞いてみた。
「どうしてそんなに車が好きなの?車に楽に乗るコツを教えてよ」
彼はじろりと僕を見て、少し口元に笑みを含んだ様子でこう言った。
「どうして車が好きかって?ふっ・・・そこに車があるからさ。車に乗るコツ?
・・・ふふっ。風を感じるんだな。オレは多くを語らない。とにかくやってみるんだな、ぼうや」
彼は謎の答えと僕を残して、その場を後にした。
詳しく説明すると、答えた後僕から離れ、昼寝を始めた。
理解出来たと言えば嘘になる。
しかし何か、つかめたような気がした。そう、とにかくやってみるんだ。それから考えればいい。
ただひとつ、僕がひっかかったことといえば、もう6年生きているのに「ぼうや」と呼ばれたことだった。




Vol.3
看板犬として活躍するためには、まず乗り物酔いを克服せねばならぬことを悟った僕だが、
これはどうやら練習すれば慣れてくるらしい。
幸いにも車に乗るのが好きな友がいるので、近いうちに彼に車に乗るコツなど聞いてみようと思う。
彼は車がとても好きで、自分ちの車じゃない、他人の車であっても乗り込もうとしてしまうほどに好きなのだ。



Vol.2
看板犬への道を目指す決意をしてすぐ、大きな障害があることに気がついた。
そう、僕は車に弱いんだった。車に乗って5分で酔う。
焦燥感が僕を襲った。同時に恐怖感も。顔にタテ線が入った。
茶色いから見えにくいかもしれないけれど、よく見たらわかるはずだよ。
そのぐらい参ったね。まぁいい。まだ先は長い。
僕は鼻と同じく気が長い方だから。アキコはそうでもないが。




Vol.1
ショップに看板はつきものだ。世間では動物がその看板の役割を果たしていることがあるらしい。
ショップにいつも居て、時に客人を陽気にもてなし(時に愛想笑いのひとつもないつれなさで客人に背を向け)、
ショップの雰囲気作りに多大なる貢献をするという。
ウワサのソルセンターにはまだその役割を果たす者がいないんだ。
家に戻ると「マンタくんも一緒に行けたらいいのにねぇ」と僕を抱き寄せてつぶやくアキコの言葉に、僕は一念発起した。
その看板犬とやらにトライしてみようかと思う。



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