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    ★Vol.31〜40  ★Vol.41〜50   ★Vol.51〜
平野 マンタ ♂ 6月20日生まれ。満11歳 
ミニチュアダックスフント ロングヘアレッド

大阪のとあるペットショップでアキコと運命の出会いを果たす。
血統書持参でアキコ宅へ。イタズラ坊主だったがそれから10年、
立派に看板犬としての使命を果たすべく日々精進中。


Vol.50

暑中お見舞い申し上げるよ、全国看板犬マンタファンのみんな!
大丈夫かい?夏バテしてないかい?まったく、この暑さはどうかしているよ。
僕はクーラーなしでは人生やっていけないよ。体力をなるだけ使わないように気をつけなきゃ。
暑くてたまらないときは、舌を出して「ハァーハァー」言うとラクになる。
みんなも試してみるといい。看板犬マンタからのちょっとした暑さ対策アドバイスさ。

最近僕には不満なことがある。僕は我慢強いたちだから、その僕が言うってことはかなりのもんだよ。
ホトケのマンタも3度までさ。以前ソルセンターに看板犬として出勤していたころは、みんなちやほやしてくれた。
そして報酬としてほねっこを3本ほどくれていたものだ。それが妥当な報酬だと思うよ。
しかし最近はどうだ。ほねっこ3本なんてくれやしない!
たった1本、NAOKOが僕にくれるだけさ。
しかも僕がそれを大切に自分のソファへ持って行き、少しずつ味を楽しんでいたら、
NAOKOのヤツ、そばでじっと見ているんだ。
どうやら僕のほねっこが欲しいらしい。半分よこせという目でじっと見ているんだ。
僕は警戒したよ。本来の僕なら、よろこんでNAOKOに大事なほねっこを半分わけてあげていただろう。
しかしほねっこの配給が激減している今、そう簡単に分けてあげるわけにはいかない。
僕は思わず「ううぅーーー」といってNAOKOをたしなめた。
まったく、僕のほねっこを欲しがるなんて、NAOKOには困ったものだよ。
おっと話がそれた。つまり僕が言いたいのは、ほねっこ支給が減っているってことさ。
これじゃあ看板犬としてやってられないよ。
僕はほねっこ支給が3本に復活するまで訴え続ける。
ストライキを起こす可能性もある。
全国看板犬マンタファンのみんな、僕を応援していてね。
僕がほねっこ3本を勝ち取るよう、祈っていてね。わふっ!

(注:マンタくんは体重増加のため、おやつ規制をしています。だからほねっこ支給は増やしません。笑)





Vol.49

まったく、一体この暑さは何なんだ?!僕は正直夏バテ気味さ。
いくらタフ☆ワンのマンタでも、日本の、大阪の蒸し暑さには参ってしまうよ。
なかには「マンタくんって案外だらしないのね」って僕にがっかりしてしまったマドモアゼルもいるかもしれない。
しかし君たちはわかっていないんだ。僕は常にこの茶色い毛皮を身につけているんだぜ?
毛皮が夏をどんなにひどい季節にしてしまうか、君たちも試してみるといい。
毛皮のコートを着て、街を歩いてごらん。
照りつける太陽、照り返すアスファルト、、、。1分ともたないと思うよ。

そんな過酷な条件で、僕はソルセンターの看板犬をやっている。
だけどね、家にいるときは、僕が少し「ハァーハァー」って大げさに言ってみると、
アキコがすぐにクーラーで部屋を快適な温度にしてくれる。
ソルセンターにいるときも、ソルセンターのみんなが僕を気遣ってくれるんだ。
クーラーの効いたソルセンターは快適だよ。
それにYORIKOがときどきつまらないことを言って、さらに涼しくしてくれる。
ニンゲンはそれを「オヤジギャグ」って呼んでいるらしい。
ニンゲンの間に流れるエネルギーが、一瞬で凍りついてしまうのさ。
だから体感温度がぐんと下がるんだよ。電力を消費しない、ある意味エコロジーな方法だといえる。
みんなも試してみるといい。
それに僕のフィアンセNAOKOも、時おり僕に冷たい視線を送ってよこす。これもかなり効くよ。
僕がYUKOに愛想良くヘラヘラ甘えてたりすると、急に背筋が凍りそうな冷たい視線を感じるんだ。
見るとNAOKOが氷の微笑さ。これには僕も参ったね。
こんなクーラーはおっかなくって遠慮したいところだよ。

彼女と暑い熱い夏をエンジョイしたいと思っているそこのジェントルマンたち。
ビーチに出かけるのはいいけど、決して視線を彼女から外さないことだ。
別にスイカ割りを見てただけでも、「他の女性を見てたのねっ!」ってな具合に、彼女がおかんむりになるからね。
ビーチに出たら、ひたすら彼女を見つめ、彼女に触れておくことだ。
いつだって君に夢中さ☆わふっ♪っていうオーラを出しておくこと。
これが彼女とこの夏をさらにHOTに過ごすための、看板犬マンタからのちょっとした暑中見舞いアドバイスさ。

おっと、肝心なことを言っておかなくちゃ。
僕は実はカナヅチなんじゃないかっていう黒いウワサが流れてたらしい。
ふっ、、、まったく。あまりにも僕のことを知らなさ過ぎるよ。
この看板犬マンタがカナヅチだって?冗談じゃない!
僕の均整の取れたこのボディを見ればわかるだろ?(ナルシスト・マンタ。笑)
水泳は得意中の得意だよ。アキコが海へ連れてってくれないから近頃は泳いでないけど、
昔はよくスイスイと泳いで海を楽しんだものさ。
この場を借りて、マンタカナヅチ説を全面否定させてもらうよ。

さぁ全国看板犬マンタファンのみんな、夏を楽しんで。
今年の夏という時間は、今このときしかないんだよ。
暑さも、渇きも、すべてを全力で楽しんで。
今ここに生きているってことを、君自身が証明するのさ。
そのとき、君はきっと夏の太陽よりまぶしく輝いているはずだ。
またソルセンターで会おう。わふっ!





Vol.48

長い間このコーナーを更新できなくて、本当にまいったよ。
おまたせ、みんな♪看板犬マンタは健在だよ。マドモワゼル、心配をかけたね。
このコーナーは更新していなかったけど、SOLセンターにはよく出勤していたんだよ。

実はこの間まで大変だったんだ。僕には2頭の同居犬がいるんだが、
そのうちのリーダー格、、、まぁ良き先輩犬って感じかな、、、ムク兄が、突然ひどく体調を崩してしまってね。
救急病院へ行く大騒ぎだったのさ。さすがの僕もこれには参ったね。ミク姉と心配して帰りを待ったよ。
ムク兄が立てなくなって、このまま介護生活になるかと思ったけど、数週間後、彼は自力で歩いていた。
彼に一体何が起こっていたのか、まったく謎さ。
犬も、ニンゲンも、自分の歩いていく人生の先に何が待っているのかなんて、わかりゃしない。
何が起こったっておかしくない。だからこそ「今」というこの時をしっかり生きるべきなんだ。
そしてどんなことにも向かっていけるような、強くしなやかで、そして静かなこころを養わなきゃいけない。
ふっ、看板犬マンタからの生きる道的アドバイスさ。

おっと、僕は大切なことを言い忘れるとこだったよ。知ってのとおり、僕は20日で9歳になる。
いやいや、だからプレゼントなんていらないからね。それを言っておこうと思ったのさ。
全国のレディース&ジェントルマンが、本当にしあわせで、笑顔でいてくれれば、それが僕にとって何よりのプレゼントさ。
僕はこんなに愛らしいけど、君たちニンゲンの年でいうと、実はかなりの「おっさん」だということも告白しておくよ。
だけど僕はこれからも、いくつになってもキュートな看板犬マンタだよ。SOLセンターでまた会おう!





Vol.47

全国看板犬マンタファンのみんな!僕はようやく正気にかえったよ!おかえりジェントルワンさ!
まったく、この数週間は何だったんだろうね。僕自身理解できないくらいさ。
とにかく看板犬ってことなんか頭になかったね。
ただただ目の前にいる同居犬ミクちゃんのことだけだった。
僕のすべてをミクちゃんに捧げたい!!!、、、そんな気持ちでいっぱいだったんだ。
SOLセンターのことや、NAOKOのこと、全国のマドモワゼルたちのことはすべて消え去っていた。
まったく、恋って不思議だね。恋は盲目とはよく言ったもんだ。
まぁ僕のここんとこの症状は、一般的に言うところの恋とは若干異なるかもしれないけどね。
だけどオトコって部分ではおんなじだから、君も注意したほうがいい。
何でも彼の言うとおりでいちゃダメだよ。だからといって彼女の言うとおりばかりってのもどうかと思うけど。
要は、物事はバランスが肝心だってことさ。僕の見る限り、ヒトとヒトとのつながりにおいては、
よくこのバランス・・・つまりエネルギーバランスなんだけど、これが崩れてしまいがちだ。
ヒトとの関係において、パワーゲームになってしまったら、
それは健全な関係とは言えないよ。(イヌとイヌとのつながりもそうだけどね)
ヒトとのつながりって、ハートとクリアなマインドがあってうまく構築されていくものだからね。
この機会に自分とヒトとの関係についてよく眺めてみるといい。
看板犬マンタからの新社会人や新学期を迎える学生たちへのちょっとしたフレッシュ・アドバイスさ。
おっとまた饒舌マンタになってしまったようだ。
そういえばSOLセンターのメルマガ「FUKU!」に僕のコーナーが新たに作られるらしい。
どうやら僕は看板犬としてもうひとつコラムを抱えることになりそうだ。
この間の臨時号で初めて書いたんだけど、それがことのほか好評だったらしくて、編集長アキコから声がかかったんだ。
これには僕も参ったね。ちょっとサラサラッと書いただけだったのに、こんなことになるなんて。
全国の看板犬マンタファンのみんな、「FUKU!」も楽しみにしててね。
まだ読者じゃないみんなは、早く申し込んでね。わふっ♪





Vol.46

今の僕は誰にも止められない。同居しているミクちゃんに夢中さ。
そう、またこの季節がやってきたんだ。この時期の僕は、誰の言うことも耳に入らない。
アキコがどんなに怒っても、ミクちゃんがどんなに迷惑しても、僕のパッションを抑えることはできないんだ。
自分本位な僕を、僕自身もよくわかっている。だけどどうにもできないんだよ。
NAOKOの顔が時おりふと頭をよぎるけど、それも一瞬のこと。僕はすぐミクちゃんのことで頭がいっぱいになっちゃうんだ。
看板犬としては使いモノにならないこの時期だけど、僕はとっても元気だということだけみんなに伝えておくよ。わふっ☆




Vol.45

ようやくSOLセンターへ出勤できた。僕は変わりないか店内のニオイを入念にチェックした。
隅々まで嗅ぎまわり、僕以外の看板犬の痕跡がないかどうかしっかりチェックした。
どうやら看板犬は僕しかいないようだ。
そりゃそうさ。看板犬っていうのはみんなが思っている以上に大変な仕事なんだ。
ハードワークなんだよ。そうそう誰にでもできるもんじゃない。
どこのイヌの骨だかわかんないような輩が、簡単に取って代われるような役割じゃないんだよ。

僕は久しぶりにNAOKOやスタッフたちとハグしたが、みんな一様に僕のことを「ひとまわり大きくなった」と褒めてくれた。
これには僕も参ったね。僕は常に成長し続けるオトコだ。決して現状に甘んじることはない。向上心旺盛なマンタさ。
だからこれからも、ひとまわりもふたまわりも大きくなっていくよ。
僕らは一瞬一瞬変化し成長していくようになっている。それがこの宇宙における自然な流れなんだ。
変化することをためらっているそこのアナタ、もういい加減にギブアップして、変化の波に身をゆだねるといい。
想像していたよりずっと、変化していくことの方が自然でラクなんだってわかると思うよ。
あなたの成長を止めることは誰にもできない。
あなたから輝きを奪ってしまうのは他でもないアナタ自身なんだってことを覚えておくといい。
看板犬マンタからの、ちょっとした早春のアドバイスさ。
(注:ところでスタッフの言うところの「ひとまわり大きくなった」というのは肉体的なことで、
つまり「マンタくん、また太ったんじゃないの?」という意味である。残念ながらマンタくんは勘違いしている。笑)

僕はNAOKOのひざで少し甘えた。久しぶりのけだるいようなひとときだった。
甘えられる彼女がいるって、いいもんだね。
でもここではっきりと言っておきたいんだけど、NAOKOは嫁候補であってまだ嫁ではないからね。
全国のマドモアゼルたち、あるいはそこのセニョリータ、僕は君が優しく僕をなでにきてくれるのを待っているよ。
僕は看板犬だからね。みんなに愛されることがこの上ない喜びなのさ。僕は君の愛にこたえてみせる。
君をまっすぐに見つめて近づいていき、君の差し出す手に僕の真っ黒の湿った鼻を押しつけにいくよ。わふっ。





Vol.44

アキコが忙しいせいで、僕は看板犬だということを忘れてしまいそうなぐらい、SOLセンターから足が遠のいている。
まったく、看板犬を何だと思っているんだ。僕は僕の役割を果たしたい。
しかし今はじっと我慢の時期。出勤していなくても、僕は看板犬としての自分に磨きをかけることに余念がない。
美容院でキレイにしてもらって、僕の体はピカピカさ。真っ黒の鼻も調子がいいよ。
こういう時間をどう過ごすのかによって、いざという時に素早い行動ができるかどうかが決まる。
のらりくらりと過ごしていたんじゃ、いざという時に何も対応できない。
その点僕はちゃんと心構えがあるから、どんな時でもフットワークが軽いよ。
ふっ、看板犬マンタから働くあなたへのちょっとしたアドバイスさ。
なかなか出勤できなかったけど、もうすぐSOLセンターで茶色いジェントルワンが見られるはずだよ。
早くみんなに会いたいな。わふっ。




Vol.43

全国の看板犬マンタファンの皆さん、あけましておめでとう!!!
去年は僕を応援してくれて、どうもありがとう。2006年も頑張るから、いっぱい応援してね☆

年末にボクはボクの仲間たちと美容院へ行った。看板犬たるもの、身だしなみには注意しないとね。
普段美容院へ行っても、僕はリボンをつけるような、チャラチャラしたマネはしない。
こう見えて僕は意外と硬派なとこがあるんだ。
マドモアゼルたちにジェントルワンだから、ナンパなマンタだと勘違いされるんだけど、決してそんなことはない。
むしろその逆さ。硬派なほどジェントルワンなものだよ。
そしてジェントルワンなのと女たらしなのは全く別ものなんだ。
世のマドモアゼルたち、覚えておくといい。
そしてその違いを見分けられるようになったら、君は立派なレディーさ。
ふっ、看板犬マンタからのちょっとした新春恋愛アドバイスさ。

おっと、話を戻そう。年末に美容院から戻った僕は、リボンをつけていた。そう、お正月仕様のマンタさ。
最初あんまり気乗りしなかったんだけれど、美容院のお姉さんに乗せられて、ついついリボンをつける羽目になったんだ。
正直かなり参ったね。まさかこの「硬派なマンタ」がリボンとは。
だけど仕上がりを見た僕は、まんざらでもなかったね。鏡に映る僕は、そう、なんていうか、、、まぁ、イケてたんだ。
自分で言うのもなんだけど、そう、悪くなかった。普段やらないことをやるっていうのはいい経験だ。
いつもの自分なら決してやりそうにないことを、あえてやってみる。これはとても面白いことだよ。
いつもの自分の行動というのは、違う言い方をすれば「型にはまった自分」だと言える。
それは定着してしまったエネルギーでもあるんだ。そして全くいつもとは違う行動をするってことは、
全く新しいエネルギーを自分の領域へ呼び込むということ。
それは自分に新しい風を吹き込み、変化を起こすこということだ。
変化することを恐れず、自分から変化を起こしていくというのは素晴らしいことさ。
なぜなら変化のその先には、必ず進化が待っているから。
あなたも試してみるといい。勇気が必要かもしれないけど、
それをやった後はとってもすがすがしい、サイコーの気分さ。
看板犬マンタからの新春第1弾のスピリチュアル・アドバイスさ♪

僕は少し照れくさいような、それでいてなんだか誇らしいような、ちょっと不思議な気分で家に帰った。
アキコが大喜びで迎えてくれた。どうやらリボンをつけたお正月バージョンの僕にメロメロみたいだ。
毎日顔を突き合わせてる飼い主でさえこれなんだから、マドモアゼルたちが今の僕を見たらもう大変だね。
僕の身がもたないよ。SOLセンターがお正月休みで助かったよ。
しかしひとつ残念なのは、NAOKOに見せてあげられなかったことだ。
リボンをつけて首をかしげて僕がニッコリ微笑んだら、NAOKOは何て言うだろう。
僕はそんなことを思いながら眠った。
初夢はたくさんのマドモアゼルたちに囲まれて、かわいい!かわいい〜!ってちやほやされているホットな夢だったよ。
どうやら看板犬マンタの人気は、今年さらにうなぎのぼりみたいだね。
全国の看板犬マンタファンのみんな、愛してるよ!
またSOLセンターで会おうね。わふっ!




Vol.42

まったく、もどかしくてたまらないよ。
僕はいつだって出勤する気マンマン(マンタだけに。くすっ)なのに、アキコが連れてってくれない。
さぁ行くよ!って簡単に連れてってくれる時もあるものだから、どうにも僕には解せない。
ついこの間も僕は出勤するつもりだった。
身支度を整え、アキコが出て行くのを見逃すまいと、ドアに陣取ってしっかりチェックしていた。
しかしアキコは僕にこう告げた。「マンタくん、ゴメンなぁ。今日は夜遅いから連れて行けないわ。」
・・・僕のテンションは一気に下がった。耳を垂れ、しっぽを下げ、すごすごと僕のクッションへ向かった。
この気持ち、どう表現すれば適切だろう。小学校が台風の影響で明日はお休みだと思ってワクワクしていたのに、
朝ギリギリで暴風雨が止み、結局休校じゃなくなって登校しなくちゃいけなくなった、そんながっかり感。
あるいは今日の晩ご飯はハンバークだ♪と思っていたのに仕事からくたびれて帰ってきたら、水炊きがグツグツと用意されていた。
もう口の中はハンバーグとソースの味の準備が整っていたのに、ポン酢かよー!・・・みたいな意気消沈な感じ。
これで僕の気持ちは伝わったかい?
僕はとにかく落胆したのさ。看板犬なんて、ある意味都合がいい存在なんだよ。

でもこの間の日曜日は出勤したんだ。僕はそりゃあ興奮したよ。
どうやら2階でセミナーをやるらしく、アキコやマドモアゼルたちが階段をのぼっていった。
僕は落ち着かなかった。NAOKOは1階にいたけど、僕は2階が気になって仕方がなかった。
もしかしたら実は2階には2階の看板犬がいるのかもしれない。
僕がしばらく出勤しない間に、ニューフェイスが活躍して脚光を浴びているかもしれない。
僕はソワソワした。隙をついて2階へ忍び込もうかと思ったけど、
僕が階段を見上げるとNAOKOがすかさず「マンタくーん!あかんよー!」と威圧的に声をかけてくる。
これには正直僕も参ったね。こんなにしっかり見張られてるんじゃ、上へは行けっこないよ。
NAOKOの目をごまかすことはできない。僕は内心、NAOKOが僕のワイフになっていたら、
あれこれ厳しい目でチェックされていたかもしれないと思い、冷や汗をかいたよ。
よく見えないかもしれないけど、茶色い首筋にひと筋の汗が流れたんだ。
気づいたら前足の肉球にも汗を握ってた。
ふっ、僕も意外と小心者だね。
クールな看板犬のおはずかしいところをお見せしちゃった、って感じさ。
熱い恋愛を楽しんでいるそこの君、彼女のチェックが厳しいなら、むしろそれを光栄に思うんだね。
だってそれは君が愛されている証拠だから。
そして彼女の厳しいチェックで手に汗を握ったなら、そのじっとり濡れた手でしっかりと彼女を抱きしめることだ。
そうすればきっと熱い恋愛を続けていくことができるはず。
看板犬マンタからのちょっとした冷や汗もののアドバイスさ。

僕は1階で過ごした。2階がとても気になったけど、我慢したんだ。
家に帰り着いてから、僕はアキコに尋ねた。どうして2階へ行っちゃダメだったの?って。
するとアキコはこう答えた。「あのねマンタくん、アデプト2のクラスだったからね、マンタくんは無理だったの。
エネルギーを感じる練習とかいっぱいやってたからね。マンタくんがいると、
マンタくんの茶色いエネルギーが混じってしまって、エネルギーがわからなくなるでしょ。」
・・・僕はなるほどと、ひざを叩いて納得した。それなら仕方があるまい。
2階に新しい看板犬がいるわけじゃないってこともわかって、僕はホッとした。
SOLセンターの看板犬はマンタだけで十分さ。
これからも僕はみんなの期待にこたえ続けるよ。
全国の看板犬マンタファンのみんな、よろしくね。





Vol.41

時の流れは速いものだね。気がついたらもう秋だよ。時の流れは誰にも止められない。
そして僕にもNAOKOにも同じように時は流れた・・・。
アキコが忙しかったせいで、僕はまたSOLセンターへなかなか出勤できずにいたもんだから、
それがまるでNAOKOとの冷却期間みたいになっちゃったんだ。意識してそうしたわけじゃないのにね。
そしてこの間、久しぶりにSOLセンターへ行ったんだ。何もかもがなんだか懐かしく感じられた。
スタッフみんなは温かく僕を迎えてくれた。どんなに久しぶりにきても、みんな変わらない笑顔で迎えてくれる。
それがSOLセンターの素敵なところさ。そう、僕は変わらずに看板犬なんだ。
どこにいても、何をしていようと、僕は看板犬なんだよ。
たとえほんの出来心でリビングの敷物に黄色いシミと僕特有のニオイをつけてしまって
アキコにこっぴどく叱られたとしてもね。(飼い主、涙)
僕はいつも僕、看板犬マンタさ。
もし人生を流されて生きているように感じて、自分を見失っている・自分がわからないと思うなら、
どこか行ったこともない自然豊かな場所へ行き、一人になって少し深呼吸して、
自分の今までの人生に思いを巡らせてみたらいい。
自分のやってきたことをただ静かに眺めてみればいい。
そうしていると必ず見えてくるものが、気づくことがあるよ。
ふっ、看板犬マンタからの「自覚〜自己の覚醒」のためのちょっとしたアドバイスさ。
そしてもうひとつ、何をしていても、どんな君であっても、君は君なんだということ。これを忘れないでね。
久しぶりに哲学マンタな一面を見せちゃったね。こういうとこが、僕が看板犬をやっていられる理由なんだよ。
きっといつか、全国の書店でこんな本が目を引くことになるはずさ。
「看板犬マンタが愛される9つの理由」(大笑)。
そして茶色くて愛らしい僕の顔が表紙を飾るんだよ。

僕にひとつの大きな変化が訪れた。久しぶりにSOLセンターへ行き、
NAOKOに会うことがうれしくて仕方がないはずなのに、僕はとても冷静だった。
NAOKOに飛びつくこともなく、僕は静かに店内を巡回した。
この感じをどう説明すればいいのかわからないけど、今までとは確実に何かが違う。
そう、もっと、大きな視野で見ている感じなんだ。
そして何か楽しいことが待っている予感がするような、そんな不思議な感覚。
僕の燃えるような恋は終わってしまったのかもしれない。
でも決してNAOKOのことがキライになったわけじゃないんだよ。
今でも彼女は僕にとって大切な存在さ。きっとこれから、新しいことが始まっていくんだよ。
この感覚はとってもクールで、僕はけっこう気に入ってる。
ねぇ、僕にアプローチしたいと思うレディーたち。すぐSOLセンターへ会いにきて。
看板犬マンタは女性に優しいジェントルワン(ジェントルマン)だよ。わふっ。

(注:久しぶりに出勤したマンタくんは、NAOKOに対してクールな態度でした。どうやら自然消滅っぽく、
   二人は破局を迎えたようです。しかし復活愛という可能性もあり、今後のマンタくんから目が離せません。笑)







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